2014年5月31日土曜日

踊るアホウに、躍らせるアホウ

ネットを見ていると、時々ドキッとする情報を目にする事がありますよね。
 
やれコンビニの食品には添加物がてんこ盛りだ、牛乳を飲むな、紫外線を浴びるな、水分を取り過ぎるな、いや水は毎日2リットル摂取しろ、小じわが増えるから笑うな、いや毎日笑って過ごせ、ってどっちやねん!!(笑)というくらい内容も様々です。
 
「うわ!これってオレの事やん」
 
そう感じた情報は熟読しますし、それをきっかけに生活習慣を改めようと考えたりすると思います。
 
 
私達商売人にとっては、自分が発信した広告宣伝を目にした人が「うわ!これってオレの事やん」とか「え!?これって私の為にある商品やん」って感じてもらいたいわけです。
 
何ならお客様にそう感じて頂く為だけに宣伝してると言っても過言ではありません。
 
だからと言って、何をどう表現してもいいって事ではないんです。
 
という、情報発信者としての商売人の「良心」について、ブログを更新しました。
 
 
※今回のブログは、薮田織也さんがFBでシェアしたニュースを読んだ事がきっかけとなりました。
薮田さん、勝手にありがとうございます(笑)
 
 
 
商売人が発信する、情報の良心


2014年5月28日水曜日

ダジャレネームについて、ちゃんと考えてみた!

先日『R25』への記事掲載の話をここに書かせて頂きましたが、へき地に住んでる私の為に記事の写真をアップして頂いたり冊子の現物を送って頂いたり、様々な形でお心配りを頂き、みなさんに守られてるようなあったかい気持ちで過ごしている福谷です。
 
感謝の念でいろんな方向に足を向けて寝られなくなり、ココんトコずっと立って寝ています、みたいな話をここで差し込むから「ありがとうの気持ち」が伝わんなくなるんだよと、アタマの中でもう一人の私が突っ込んでますが(笑)そこは爽やかにスルーしたいと思います。
 
 
というわけで、今回は「残りの95%」分の取材原稿でブログを更新しました。
 
ダジャレを使った商品名はなぜ強いのか、クドいくらい書いてます。
ブツ切りの取材回答をつなげたので後半やや文章の流れがおかしいですが(笑)そこも爽やかにスルーしたいと思います(笑)
 
 
 
ダジャレネームは、なぜ使われるのか


2014年5月25日日曜日

あの~、ご職業は?

突然ですが、あなたは何人(なにじん)ですか?

 
まぁいろんな答え方があると思うんですが、この質問に対するベストの答え、鍵を握っているのは「誰がそれを尋ねているのか」という一点に尽きます。
 
 
例えば宇宙人に尋ねられればベストの答えは「地球人」ですし、外国人に尋ねられればベストの答えは「日本人」です、東京の人に尋ねられればベストの答えは「関西人」みたいな感じですよね。
 
私が海外で誰かと知り合って「どちらの国の方ですか?」と聞かれた時に「地球人です」と答えるのは相当イタいわけです(笑)
 
 
さて私達商売人の中には、お客様に職業を伝える際に、これと同じくらい「どうかしてる」自己紹介をしている人がいます。
 
質問するお客様が望む答えの「ベスト」に、まったく対応出来ていない商売人の「立ち位置」についてブログを更新しました。
 
今回からご案内するブログのリンク先が、勢いだけでリニューアルしたホームページになってます。しかもまだサイト本体が未完成なのに公開してしまっているという「サグラダファミリア感」満点でございま~す(笑)
 
 
 
お客様に伝える、あなたの「職業」


2014年5月20日火曜日

競合リサーチと、あなたの想像力


どもっ!商売力養成コンサルタントの福谷です。


今日の話は、前回の投稿の中に書いた「ほなライバルが何やってるか調べまひょか」
からの続きです(笑)

まだの方は先に【お客様リサーチと、あなたの想像力】をお読みください。


さて前回の投稿では「売るモノが決まったら、あなたのお客様になり得る人達について掘り下げて考え、想像力を発揮する」という話でしたので、今回はその次のステップ「それを踏まえて競合他社との立ち位置の違いを見つける」という話となります。


立ち位置を決める。よく「ポジショニング」なんて言ったりします。

お客様から見て、その商品を扱うあなたが「どういう位置付けになるのか」という事です。


今までに千回くらいあちこちで言ってますし、この先まだ七万回くらいは言う予定ですが(笑)競合他社との「違い」がお客様に伝わらないと、あなたの商品は決して選ばれる事がありません。

何故なら、違いが無いとお客様が「あえて」あなたの商品を選ぶ理由を理解するチャンスが無いからです。

お客様が「誰に頼んでもええわ」と、求める最低条件をクリアした競合6社をサイコロで決めるのでしたら、中学で習った確率の計算通り1/6の割合でお客様は来るでしょうが(笑)そんな事を期待しながらお客様を待っていたら、私達の生活は成り立ちません。

確率が1/2だったらまだしも、1/150だったらおそらくどんな業種でも生き残れないでしょう。

「どうせやったらこの人に頼もう」「是非ともこの店で」と、お客様があなたを選ぶ「何らかの理由」を提示する必要がある、要するにお客様の流れをコントロールする必要があるわけです。

競争優位性なんて言い方もしますが、ポジショニングはお客様に、他の誰でもなく「あえて」あなたにお金を払って仕事をお願いする理由、を教える意味を持つんですね。


さてその「他との違い」ですが、具体的な違いは皆さんが扱う商品に合わせて考えて頂くとして、ここでは立ち位置のパターンをいくつか紹介したいと思います。

例えばあなたに高校生の娘さんがいて、来年は大学受験の予定だとします。

娘さんが町のマドンナ的存在だったせいか、あなたが「誰かに家庭教師をお願いしようかな」と口走った為に、娘さんとお近付きになりたい街中のありとあらゆるメンズが立候補を表明し、履歴書を送り付けてきたとしましょう(笑)

「誰にしようかな」

そう考えた時、真っ先に家庭教師の候補から消えるのは、高校生以下の学生ですよね(笑)間違っても中学生に依頼する事はない。


というわけで、一つ目は「上に立つ」です。

大学入試の為の勉強を教えて貰うのにお金を払おうってんですから、少なくとも大学入試を経験しているという経験は相手に求めますし、子供に勉強を教える学力が無いと話になりません。娘さんを合格という幸せに導いて欲しいわけです。

最低でも大学生以上で、どうせなら聞いた事の無い大学の学生より東大生の方が単純に勉強を教えてくれそうですし、何なら家庭教師の経験と実績のある人の方が我が子を大学に導いてくれるにふさわしい資格を持っているように思えます。

これは商品で言えばスペックの差に該当します。

何を食べてもバツグンに美味しいと評判のレストランや、従業員のホスピタリティが徹底している快適なお店なんかもこの中に入ります。


では出来るだけ高学歴の学生さんを探そうと考えていたところ、候補者の一人が帰国子女で、英語なら私にお任せください的な自己アピールが書かれていました。

娘に尋ねると彼女は特に英語がダメ、受験する上で大きなネックになっているらしい。


二つ目は「絞り込む、または特化する」

娘さんが欲しいのは学力アップを通して得られる「合格という幸せ」です、決して家庭教師を付けるという事自体が目的ではありませんよね。

「合格という幸せ」に直結するピンポイントな訴求は、それを悩みだと自覚している人にはダイレクトに響いてきます。より具体的に、対象となるお客様が抱える不満や問題を絞り込んで訴求する事で「専門家」としての信頼を得るという事です。

離婚問題専門の法律事務所、アトピーの人だけを対象としたエステなんかもこれですね。


さて更に履歴書を精査していると、現役大学生ではありませんが、大学時代に塾講師のアルバイトを経験し、現在は心理カウンセラーとして活躍しいている社会人がいました。

人に勉強を教えた経験がある事、高校受験の際に何度も心が折れそうになっていた我が子を思い出し、この人ならメンタルケアまでしてくれるんじゃないかと考えます。


三つ目は「2つ以上を備える」

商品そのもののウリとは別に、それとリンクした別のウリがある、例えばソムリエ資格のある酒屋さんがあなたにピッタリなお酒を用意するだとか、インテリアコーディネーターが設計に携わる工務店のような、ダブルスキルを用意するという事です。

ダブルスキルと書きましたが、これは資格に限った事ではなく、お客様に与える印象全般も対象となります。

どうせやるならワクワクする楽しくとか、快適に感じられる場所でとか、本来の目的を達成出来るのであれば、それ以外の「選ぶ理由」は個人的に「快」が感じられる方を選びます。


ざっくり三つほど挙げましたが、細かく見ていけばまだ他にもあると思います。

大事なのは、お客様が選ぶ理由こそがあなたの商売の「強み」だという事、あなたがどんなに得意だと思っていても、それを理由にお客様があなたを選んでいないのなら、それは強みでもなんでもない、という事です。

あなたが狙った通りに選ばれたという場合もあるでしょうし、思いもよらない想定外の理由で選ばれている場合もあるでしょう。



今までにあなたを選んで下さったお客様に、選んだ理由を伺ってみましょう。

実際に選ばれた理由を把握する事で、あなたの強みはより強固なものになりますし、自分では意識していなかった意外な理由で選ばれている可能性もあります。

逆に「え、そんな事で?」と思う理由で選ばれない事もあるという事です。


なぞなぞみたいで何ですが、

「あなたに有って、競合さんに無いもの、なぁ~~んだ?」

の答えがお客様に伝わっているかどうかを確認してみてください。


お客様が思わず二度見してしまうような(笑)あなた独自の立ち位置を探してみましょう。




◆【新商売人 応援プロジェクト】

独立・起業・新店舗をオープンする前に、集客からリピーターまでの流れ作りや、人材育成プランへのアドバイスを受ける!という「堅実な商売の選択肢」が、あなたにはあります。

それがインパクトマーケティングの【新商売人 応援プロジェクト】です。

開業二年目以降も、右肩上がりで商売を続けたいと願っている経営者さん!


2014年5月16日金曜日

お客様リサーチと、あなたの想像力


どもっ!商売力養成コンサルタントの福谷です。


売るモノが決まっているにせよ、まだ販売ジャンルしか決まってないにせよ、この段階であなたのお客様となる「可能性のある」人達が、まだアバウトでぼんやりした状態かもしれませんが存在します。

家を売るのなら、その購入動機はともかく最終的にあなたから家を買う事を検討する人達、ネギを売るなら、同じくその購入動機はともかく最終的にあなたからネギを買う事を検討する人達、リップクリームを売るなら、同じくその購入動機はともかく最終的にあなたからリップクリームを買う事を検討する人達が、あなたのお客様になる「可能性」があります。


家を売る人もネギを売る人もリップクリームを売る人も、世の中にはたくさんいますので、並み居る競合他社の中から、あえてあなたから家やネギやリップクリームを買って下さる人を見つける事があなたの仕事になります。


「ほなライバルがどんな事やってるか調べまひょか」と言いたいところですが、それはこの次回の投稿で書く予定です(笑)

今回はその前の段階、お客様が抱える「問題」を知ろうという話。


私達が市場に投入するほとんどの新商品は、既に世の中に競合商品が出回っている状態での参入となります。

ですので、新参者としてはすぐに競合他社との差別化について考えてしまいがちになりますが、大事なのはその前の段階、あなたのお客様になり得る人達について掘り下げて考える、という事です。

ここをすっ飛ばして、やれ差別化だ独自化だオリジナリティだとホザいたところで、顧客不在の不毛な差別化競争をするだけになります。

競合他社が扱っていない機能を製品にプラスし続けた結果、極めて多機能な「誰が全部使うねん」的な機器が販売されていたガラパゴス時代の携帯電話、けど多くのユーザーが日常使うのは電話とメールくらいだったという笑えない話は(笑)顧客不在の差別化競争を代表する例かと思います。

買うのはお客様、そしてそれをリピートするのもお客様、競合他社との間に「違い」が無いと、あなたの商品は決して選ばれる事がありませんが、購入する事でお客様の中の「何か」が満たされないと、リピートされる事もありません。

「売り続ける」為には、お客様になり得る人達の事を、その人達以上に理解する事がとても重要になります。


では、先程「お客様が抱える問題を知ろう」と書きましたが、どんな「問題」があるのでしょうか、抱えているのは問題だけなんでしょうか。


例えば先程の例で続けるなら、家というのは住む為に購入されます、これ当たり前です(笑)

しかし、何故いまこの時期に家を購入しようと考えているのかという理由は多岐にわたります。

一軒家を持つ事が元々の目標だった、賃貸と月の支払いが変わらないなら資産として購入したいと考えたから、子供が大きくなり今の家では手狭になった、土地だけ遺産として譲り受けたから、とにかく今の家から離れたい、親が買ってくれるらしいから、住む気はないけど誰かに貸そうと思っている資産運用などなど、いくつか考えられますよね。

これらの理由はお客様に聞けば簡単にわかります、家の購入を考えている人を集めて話を伺うなり、あなたの周りにいる持ち家のある方に質問すれば答えは返ってくるでしょう。

もし一軒家を持つ事が元々の目標だったという人達をお客様にしたいんだったら、「自分の城」がある暮らしがいかに優雅で素晴らしいかを謳う宣伝をすればいいでしょうし、もし賃貸と月の支払いが変わらないなら資産として購入したいと考えている人達をお客様にしたいんだったら、賃貸で毎月家賃を支払い続ける事がどれだけ勿体無い事なのかを訴えかければいい、という「切り口」を見つける事ができます。

リサーチした事実を元に、あなたの想像力で切り口を見つけていく、という事です。


あなたが「自分の城のある暮らしが、いかに優雅で素晴らしいか」を謳う宣伝をする事で、一軒家を持つ事が元々の目標だったという人達は「あ、これ俺の事やん」「この会社は俺の夢を叶えてくれるんかも」と感じ、あなたの商品に関心を示す。

ネギにだってリップクリームにだって購入理由はありますし、その理由に沿った切り口、商品の訴求方法があるわけですね。


さて、ここまでの話はお客様自身が購入する理由を明確に自覚している場合です。

それとは逆に、お客様が欲しいと思う理由を自覚すらしていない、考えもしないような全く新しい提案をする方法もあります。


例えばSONYのウォークマン。

今はiPodや携帯で音楽を聴くのが当たり前になりましたが、そのさきがけとなった商品です。

私が中学の頃に販売が開始され、大学時代は通学が片道二時間かかっていたという事もあり(笑)本当にお世話になった商品でもあります。

このウォークマン、要はカセットテープの再生機器なんですが、今までコンポやラジカセでしか音楽が聴けないのが「当たり前」だったのを、小型化して文字通り歩きながら音楽を聴けるようにしたイノベーション商品です。


開発前の段階で、誰を集めてどんなリサーチをしても「歩きながら音楽を聴きたい」なんて意見はほとんど出ていなかったと思います。

出るわけないんです、そんな事だれも望んでいなかった、というかそんな事が出来ると考えた事もなかったんですから。

これはSONYが新しい音楽との付き合い方を世界中に提案し、みんながそれを受け入れたという事です、少なくともそこにお客様のニーズなんて存在してはいません。


リサーチの力ではなく、想像する力や提案する力で新しいお客様を作るという事。


もちろん、ウォークマンみたいな商品を作りなさいよって話ではないです(笑)こんな商品がポコポコ簡単に生まれるわけはありません。

しかし、新しい使い方を提案する事で売上を伸ばす例は他にもいろいろあります。

例えば調味料や食材のパッケージに添えられた「お酢を飲んで、身体の中から健康」「冬はあったかにゅうめんで!」みたいな提案。

例えばバレンタイン。義理チョコ、友チョコ、どこまで行くねんっていうくらいある(笑)配り方の提案。

これだってお客様が自覚していた「欲しい理由」ではないですよね、提案された事で健康に敏感な人がお酢を飲もうと思い、人間関係に敏感な人が彼じゃない人に仕方なく義理チョコを渡すという(笑)現象を生み出したわけです。



お客様が置かれた状況を元に、先回りして動機となるものを想像してみましょう。

お客様の購入動機は、必ずしもお客様の中にあるとは限らないんです。

「あったらいいな」は、私達商売人が生み出す事も出来るという事です。




◆【売れるお店の仕組みと、それを支える従業員が育つ組織を手に入れたい経営者さんへ、   社内研修・コンサルティングのご案内】

・お店の現状の客観的なチェックを受けて、今後の発展につなげたい

・販促POPや集客方法を徹底的に見直したい

・お店のウリを姪確認して、お客様をリピーターとして根付かせたい

・従業員がミッションを軸に一丸となって機能する、強いチームを作りたい

・何よりも、商売は楽しいものだと実感したい

あなたがもし、こんな悩みを一つでも抱えているのなら、その状況を好転させる「きっかけ」を一緒に作りましょう。

インパクトマーケティングがコンサルティング依頼を受ける条件はたった一つ、ブログなどの発信情報に共感して頂いている、という事だけです。


「商売は楽しい」

お客様や従業員を巻き込み、ワクワク出来る商売を望んでいるのであれば、こちらからお申し込みください!


このエントリーをはてなブックマークに追加

2014年5月10日土曜日

「地に足の着いたコミュニティ」のあり方

どもっ!商売力養成コンサルタントの福谷です。


数日前、FBで一通のメッセを頂きました。

全国の歯科医院から絶大な信頼を得ている「デンタルクリニック清潔化職人」小林 宏さんからのもので、興味深い記事の紹介として添えられていたのが以下のリンクです。

私が興味を持ちそうだというお心遣いでわざわざご連絡を頂き、小林さんのご想像通り、このように食い付いた私ですが(笑)いろいろと考えさせられる記事でしたので、あらためてここでシェアさせて頂きます。

まずはリンクをお読みください。


【話題を食い荒らす、ネットの「コンテンツイーター」を防ぐには】


人によっていろいろと感じるモノは違うだろうとは思いますが、私がこの記事で強く感じたのは「私達商売人は、本来何を目的として、その活動を行っているのか」という「軸」を見失わない「地に足の着いたコミュニティ」のあり方です。

平たく言うと「ソレ、何の為にやってんだっけ?」を忘れない、という事です(笑)


比較的身近な例で言えば、実店舗をお持ちの方がFBでお店のFBページを運営されてるケースがありますよね。

「いいね!」の数を増やしたり、時にはシェアをお願いしたりして拡散を狙います。

もちろん実店舗の認知や集客を上げる為にそういう活動をしているんですが、それを通じてお店のファンになって下さった方々にとってのFBページは、ただの集客ツールではなく「自分が好きなお店のコミュニティに参加する」という側面を持っています。


例えば、折り込みチラシでお店の存在を知った人にとっては、自分の足で一度でもお店にたどり着く事が出来れば、手にしたチラシは不要になりますよね。

お店に足を運んで頂く事がゴールとして作られているんですから、そこで用無しです。


ところが「集客を兼ねたコミュニティ」である、FBページの場合はそうではありません。

お店のファンクラブとしてや、コミュニケーションツールとしての機能が残っています。

残っているというより、一定数のお客様はそれを求めて集っているんです。

自分のページにお気に入りとして公表されるわけですから、気に入ってるという意志表示をしているわけです。


集客の為だけに存在するチラシを大量にまいて集客する事と、集客とコミュニティ形成を兼ねた機能を持ってるFBページで「いいね!」を増やし、露出する事だけを考えた活動をする事。

このふたつの活動は同じ「集客」でも、持ってる意味や、その集客活動に巻き込まれたお客様の認識は同じではないという事です。


友達やお客様にFBページのリンクを貼ってもらったり、シェアや「いいね!」で拡散してもらったり、それは集客やお店の認知を広める活動としてはたぶん正しいんだろうと思います。

「いいね!」が増えて参加者の「分母」が増えれば、その分単純に「分子」も増えるでしょうからお客様も増えるでしょう、売上も上がるでしょう。

けど、忘れちゃいけないのは、あなたがその宣伝活動を依頼している相手こそが「あなたが求めていたお客様そのものだったんじゃなかったでしたっけ?」という事です(笑)


インディーズバンドをメジャーに押し上げようという気概に近い感覚で、あなたのお店のFBページをシェアして下さるお客様は確かにいらっしゃると思います、特に導入初期は多いでしょう。

お店の成長が私達ファンの幸せ、みたいな人々、ありがたい話です。

ですが、そういう方ばっかりでは無いですよね。規模が大きくなり全体のファン人数が増えると、そういった「コアファン」の比率は減少するはずです。


しかし、比率が変わっても全てあなたがFBページで集めた、あなたのお店のファンなんです。

大事ですよね、一番欲しかったものなんだから一番大事でしょ。

その人達が一番大事なはずなのに、オーナーさんが自分で作ったコミュニティ活動を軽視して、インディーズ時代と同じ感覚でファンを使って、FBページの規模拡大だけに血道を上げるのって、なんかおかしくないですか?

それってコアファン以外のお客様にとっては、何の意味も充実感も得られない事ですよね。

意味が無いというより、ないがしろにされてるわけです。

何で私ら「いいね!」したんでしたっけ? みたいなね(笑)

興味を持ってのれんをくぐってみたら「じゃあ君達はコレ配って!」ってチラシ渡されたようなもんです。

ニキータかっ!? リュック・ベッソン作かっ!?(笑)


何を気に入ってファンになってくれてるんでしたっけ?

そこに入ったらそれは満たされるんでしたっけ?

よく「100いいね!」とか「1000いいね!」とか言ってますが、「1000いいね!」は「1000いいね!」が一個ついてるんじゃなく、それぞれの想いがある「1いいね!」が1000人分集まって出来てるはずです。

そこを十羽ひとからげで考えると、この先大事な支援者になって下さる可能性を秘めたお客様の芽まで摘んでしまう事にもなり得るんじゃないかと思います。


数は力です。

大きい方が、たいていは強いです。

けど、お客様個々の想いは数字ではありません。

何かにつけ、規模の拡大は商売人として誰もが願う事ですが、質をないがしろにした規模拡大に軸足が向いてしまうと、本来大事にされるべき「誰か」が置いてけぼりになる可能性があるという事です。



何の為にその活動をしているのか。

その活動の結果、どういう人達が、どういう想いで関わるようになっているのか。


お客様との関係性を考える上では、この「軸」になる部分って大事です。

私達商売人が設定した「軸」に、お客様を巻き込んで一緒に育とうとしてるんですから当然ですよね。

上手くすればタダで宣伝集客が出来るソーシャルメディアですが、お客様が求めているのはチラシとしての機能ではなく、気に入ったお店との関係性のはずです。



という、記事の趣旨をずいぶん歪曲して解釈してますが(笑)おおむね私が思うのはそんなところです。

あなたはこのリンク記事を読んで、どうお感じになったでしょうか。





◆【売れるお店の仕組みと、それを支える従業員が育つ組織を手に入れたい経営者さんへ、   社内研修・コンサルティングのご案内】

・お店の現状の客観的なチェックを受けて、今後の発展につなげたい

・販促POPや集客方法を徹底的に見直したい

・お店のウリを姪確認して、お客様をリピーターとして根付かせたい

・従業員がミッションを軸に一丸となって機能する、強いチームを作りたい

・何よりも、商売は楽しいものだと実感したい

あなたがもし、こんな悩みを一つでも抱えているのなら、その状況を好転させる「きっかけ」を一緒に作りましょう。

インパクトマーケティングがコンサルティング依頼を受ける条件はたった一つ、ブログなどの発信情報に共感して頂いている、という事だけです。


「商売は楽しい」

お客様や従業員を巻き込み、ワクワク出来る商売を望んでいるのであれば、こちらからお申し込みください!


このエントリーをはてなブックマークに追加

2014年5月7日水曜日

最初から「売り続ける」イメージを明確に持とう


どもっ!商売力養成コンサルタントの福谷です。


「そうや、これ売って商売しよ!」な~んて閃きがあったかどうかは分かりませんが、誰かが何かを売る為に「商売人になろう」とする瞬間が訪れます。

最初に売りたいモノや自分の強みありきでスタートする場合もあるでしょうし、「海賊王に俺はなる!!」とか言ってる身体の柔らかい誰かみたいに、はじめに「商売をしたい」という決意や願望から始まる場合もあると思います。


とにかく動機がどうあれ、商売をすると決めた日から準備が始まるわけです。

屋号を決め、売る場所を決め、内外装を決め、商品を決め、仕入れ方法を決め、価格を決め、スタッフが必要なら人数を決め、販売開始日を決め、宣伝方法を決め、それらの決定に伴う契約や備品の購入など雑多な作業に追われ、ヒーヒー言いながら販売開始の時を迎えます。

「ワクワクにしてバッタバタ」

準備時期というのは正にこういう表現がピッタリくる感じで、販売開始という「Xデー」に向け、何とも慌しく忙しい日々を送る事になります。

そして晴れて販売開始、商売人としての一歩を踏み出す事になるのですが、売り始めたら売り始めたで、今度は「お客様が来ない」だの「従業員が足りない」だの「クレームが多い」だの様々な問題が発生します。

目の前で起こる状況を解決する為に、対応を迫られ続ける事になるわけです。


さて、私達商売人は日々変化していく状況・環境に、対応・適応していく事を求められますが、どの選択肢を選ぶのか、そしてその根拠をどこに求めているのかで状況は大きく違ってきます。


売りたい ⇒ 売ると決める ⇒ 準備バッタバタ ⇒ 売る

売り始める事を「ゴール」に設定して商売の準備をした人にとって、開業後に起こる現象は全てゴール後に起こった「アクシデント」です、対応策や方針をあらかじめ用意していませんので、「リアクション」で対応する以外の選択肢がありません。

お客様が来ない ⇒ チラシ打とうかな

従業員が足りない ⇒ 募集しようかな

クレームが多い ⇒ 扱う商品変えようかな

一つひとつのリアクションは間違っていないかもしれません、その状況で一番良いと思った対応をしたんだと思いますが「リアクション」は、どこまで行っても「所詮はリアクション」でしかありません。

何かが起こった事に対して、ただ反応しているだけです。


例えばオセロゲーム。

売り始める事をゴールに設定した人は、昨日オセロを初めて覚えて「誰かオレとオセロやろーぜ!」みたいな人、とにかく誰かとオセロをするって事をゴールにした人と同じです。

オセロする事がゴールなので、ゲーム展開に戦略まではなく、相手の黒であなたの白がひっくり返されたら、その時一番多く白に反転させられる場所にコマを置き返すという行動を繰り返します。

コマを置くごとに形勢が逆転し、一見スリリングで楽しいんですが、先は見えないし最後はどうなるのか本人もわからないという状態です。


ところがこのオセロゲームに最後の石を置いた盤の状態をイメージして臨む人、要するに「勝つ事」を目標にしている人の試合運びはそれとは全く違ってきます。

対戦相手が一手ごとに新しい不利な状況を作る事は変わりません。

しかし最終的に盤面に自分のコマが多いという状態を目指して試合をする人は、置かれた状況にただリアクションをとるという行動をしません。

何手も先を読み、最後に勝つ為に、一度に5枚返せる場所にはコマを置かず、あえて1枚しか返せない場所に白を置いたりします。


「リアクション」ではなく、「アクション」。

この違いは「自分がどうなりたいか」というビジョンが明確な事、そしてそのビジョンを達成する為に何が必要で何が邪魔かを理解しているかどうかの差です。

同業他社が商品の値下げをしたからあなたも下げる、アルバイトの募集価格を100円上げたからあなたも上げる、クーポンチラシを撒いたからあなたも撒く、これはただ単に同業他社の戦略にあなたが巻き込まれているだけ、誰も喜ばない「身体を張ったリアクション芸」を披露しているだけです。

誰も見てない部屋で「ひとりアツアツおでん対決」をしてるようなモンなんです(笑)

目先の事象に囚われ、それにただ反応するだけの闘い方をしていて、商売という長期戦に勝てるわけがない。


氷河期で絶滅した恐竜を例に出すまでもなく、日々変化する状況・環境に対応・適応する能力がないと滅びを招きます。

停滞は下りのエスカレーターに乗っているようなもの、前に進む為のアクションを採らないと現状維持すら難しいと言われる現代です。

しかし、膝を叩いたら足がビクッと動く条件反射みたいな場当たり的な目先の対応ではなく、あなたが理想とする状態のビジョンを持って、それを達成する為に必要な舵取りを行う事が商売では重要です。

ビジョンやミッションを持って商売に臨むと、目先の小さな流れに足をすくわれる事が激減します。

高くても喜んであなたから買って下さる商売をしようと決めてアクションを起こしている人は、ライバルが値下げしても動揺して追随する必要がありませんし、アルバイトが働き甲斐と誇りを感じる職場作りをすると決めてアクションを起こしている人は、ライバルがアルバイトの募集価格を上げてもうろたえる必要はありませんし、実際に求人に困る事はありません。

何故なら、あなたの商品は値段の安さで選ばれていませんし、あなたと一緒に働く事は時給以上の価値を与えているという事を、あなた自身が知っているからです。



燃えてから火を消す「消火」と、そもそも火事を起こさない「防火」

病気になって病院に駆け込む「治療」と、そもそも病気にならない「予防」

商売においても、どっちが良い状態かは分かりますよね。

これが出来るのは、あなたが商売で手に入れたい理想の状態である「ビジョン」を持ち、それを達成する為のアクションを、日々の商売に落とし込んでいるからです。


設計図の無い家作りや、航海図の無い船旅に付き合うような奇特な人はいませんよね。

商売もしかり、場当たり的な商売に付き合いたいと思うお客様や従業員なんて居ないんですよね、何より経営者であるあなたがツラいと思います。


商売を「始める事」は誰でも出来るんです、小金持ってりゃホント誰でも参加出来ます。

けど続かない、商売を「始める事」をゴールにしてる人は見事なまでに続きません。

商売を始めるのであれば、生涯ずっと「売り続ける事」をイメージして行動しましょう。






■インパクトマーケティングのホームページが少しずつ更新されていってます(笑)
商売人であるあなたにの悩みを解決するヒントがきっと見つかります。


このエントリーをはてなブックマークに追加

2014年5月2日金曜日

販促ツールのデキが悪くなる、ふたつの理由


どもっ!商売力養成コンサルタントの福谷です。


チラシ・名刺・DM・バナー・ホームページ・ポスター、あなたは商売に必要な販促ツールを作る際、どこまでその「デザイン」に関与しているでしょうか。

フェイスブックをしているという事は、間違いなくパソコンをお持ちですので、一部を、または全てを自作している人もいるでしょうし、逆に全てを外注している人もいるでしょう。

「そんなもん自作する時間が有ったら、その分商売に専念したいわ」とか「美的センスが無いんでプロに任せる以外考えられへん」とか「コピーや文章は考えるけど、ビジュアル部分はちょっと…」とか「そもそも商業印刷じゃないとダメ」という理由で、デザイン設計を外注する人が多いのではないかと思います。


確かにこうした理由には一理あるのですが、お客様の「反応」を設計し、デザインに落とし込む為に販促物のデザインやレイアウトを具体的にイメージ出来るようになる事は、最終的にはあなたの集客効率を上げ、時間を節約する事につながります。

これは「絵心がある」とか、そういう趣味や資質に根ざした次元の話ではなく、あなたの「売る為の仕組み化」を構築する為に必要なアクションだと言えます。


例えば、あなたがお店のチラシを作りたいと考えた時に行われる一般的な工程はこうです。

・広告代理店やデザイン事務所に作成を依頼

・内容の打ち合わせ(こちらの希望を伝える)

・校正(これを何度か繰り返す)

・完成

あっさりザックリ書くとこういう事になるのですが、最初の打ち合わせの際にあなたがどれだけ具体的な要求を出せるかで、後に控える校正の頻度も濃度も、出来上がったチラシの効果も大きく変わってきます。

口頭だけで希望をデザイナーに伝えたり、希望の箇条書きや簡単過ぎる下書き(下絵)をデザイナーに渡して出来上がる校正を待っても、きっと一度であなたがオッケーを出す事は無いでしょう。

あなたが伝えたつもりのイメージとは違う形でビジュアル化されたり、逆にあなた自身の求める内容が途中でガラッと変わってしまう事もあります。


何故そういう状況になるのかというと、理由は2つあります。


一つ目は、デザイナーへの過大評価。

多くのデザイナーは仕事上、数多くの販促物を作成してはいますが、実は商売に関しては素人同然で、デザイン界のセオリーに則って言葉やイメージを「上手くまとめる」事しか出来ないという事実を知らずに、あなたが過大評価して仕事を「お任せ」してしまうという事。

二つ目は、あなたの、ビジュアルをイメージするチカラと仕組み設計への怠慢。

逆にあなたはデザインに関しては素人で、自身の希望を視覚的にイメージ出来ない、または、お客様がどのようにチラシを見て行動するかという設計図作りが出来ない、という事です。


自分には「絵心が無い」と引け目を感じている人は特にですが、あなたの販促ツールのデザインを担当するデザイナーは、過去に様々なクライアントと販促デザイン作成の仕事をした経験がある「この道のプロ」である上に「自分に出来ないイメージのビジュアル化を、いとも簡単にやってしまうすごい人」だという妄想を描いてしまいがちです。

しかし、残念ながら多くのグラフィックデザイナーは、何をどうすれば商品が売れるのかという「商売の仕組み」すら知りません。

そもそも、マーケティングを知らないんです。

ましてや、あなたがどういう戦略で商品を売ろうとしているのかなど、知る由もありません。


彼らはまるで販促の全てを知ってるかのように打ち合わせでは振舞いますが、多くの場合それは、デザイン業界内の通説や過去のクライアントの販促物を作成した経験を基にした「通説」と「思い出話」を語っているだけです。

もしそういうデザイナーに広告を「お任せ」で作成させると、「かっこいい」「かわいい」など、商品イメージからベタでステレオタイプな価値基準を勝手に当てはめ、同業者であるデザイナーか、売る事を突き詰めて考えた事も無い素人や、絵心が無い事に引け目を感じているクライアントしか褒めないような、本当にただ「かっこいい」「かわいい」だけでしか無いクソデザインを平気であげてきます(笑)

商品が売れる・売れないに関するこだわりも根拠も無く、彼らが言うデザインの上手い下手の基準は、ほとんどの場合「デザイン業界での内輪ウケ」でしかありません。

エンドユーザーの反応が良い「売れる」デザインを上手いデザインというのではなく、上手くまとめたカッコいいデザインを上手いと言っているだけなんです。


私達商売人が彼らデザイナーに求めて良いのは、あくまでも私達が「指定した」作成条件を「上手くまとめる」という技術だけです。

あなたが売るのはあなたの商品です、デザイナーはあなたの「販促設計」を、言われた通り形にする「只のオペレーター」でしかありません。

デザインのイニシアティブは、絶対に「あなた」が握らなければならないんです。



ここまでを読み返すと、デザイナーに対してずいぶんヒドイ事を言ってるように聞こえますが(笑)彼らに悪意はありません。


彼らデザイナーは、デザインする事が好きでデザイナーになったに過ぎません。

たまたまアートではなく仕事として商業グラフィックデザインに携わっている為、または商品が売れるデザインを作るという体裁がある為、クライアントに対しては、まるで売れるデザインというモノを理解しているかのように振舞い、時にはしたり顔でアドバイスまでカマして来ます(笑)

しかし、そもそも自分が作った商業グラフィックデザインの、エンドユーザーの反応をクライアントから詳細にフィードバックされる機会など皆無に等しいわけですから、自分が作った広告の、どの部分がどれくらいお客様を刺激出来ているかなど、知っているわけが無いんです。

商業グラフィックデザインをやってるなら、マーケティングの事や商売の事を当然勉強しておくべきでしょうし、実際勉強しているデザイナーさんもいらっしゃるでしょう。

しかし個人的にその数はまだまだ少ないと感じますし、問題はどのデザイン事務所も一様に「さも、お客様をたくさん呼び込めるかのように」自社デザインの事を謳っている、要するに、私達商売人がデザインの依頼をどこに頼むかという段階では、デザイナーの「当たり外れ」を見極めるのは非常に難しい、という事実があるわけです。

ですので私達商売人は、そんなデザイナーの当たり外れに惑わされる事が無いように、モノを売る為に必要なキャッチコピーや文言を自ら推敲し、それを目にしたお客様が思った通りの行動を取ってくれるよう仕組みを設計し、その詳細をデザイナーに伝える必要があるわけです。

あなたの商品を売る為の設計図、アナタの商品を売る為に必要なデザインは、あなたの頭の中にしかありません。

売る為に必要な設計図はあなたが全て用意し、その条件を全て満たした上で広告として「上手くまとめる」スキルだけをデザイナーに依頼すればいいんです。



と、ここまではデザイナーとそれを過信している商売人の問題。

ここからは私達商売人だけの問題です。


私達が詳細に販促物デザインの希望を伝えたつもりでも、「言葉にしたら確かに要求した通りに仕上がってるんやけど、出来たのを目にすると考えてたイメージと違うんよなぁ…」となる事があります。

何が理由かわからんけど何かが違う、校正でそんなやりとりを無駄に繰り返すだけで、それこそあなたの貴重な時間が奪われていきます。


例えば「キャッチコピーをチラシのこの場所に、目立つ文字の太さや色でレイアウトしよう」と考えたとします。

もちろんチラシの他の部分にも、いろんな希望や指示を行います。

ところが、出来上がりを見ると色や文字の大きさ・太さがイメージしたモノと違っているという基本的な部分に始まり、キャッチコピーが想像していたより目立たないと感じて「もっと目立たせて」と修正を依頼したら、今度は価格が目立たなくなり「プライスもっと大きくして」と再度校正を出したり、みたいな事態になったりします。


この原因は、100%あなたの「イメージする力の不足」からくるものです。

作りたい販促物を、頭の中で正しく視覚化しないまま発注指示を出してしまうから、こういう事態に陥るわけです。


「目立つ」「目立たない」というのは、これ全て「対比」の結果です。

表現がちょっと抽象的になりますが、例えばチラシのキャッチコピーを目立たせたいとあなたが考えた時、結果的にそれは一体どこより目立つ事になるのかというと「チラシの中のキャッチコピー以外の部分」という事になりますよね。

本文や商品写真、問い合わせ先などの構成要素の中で、キャッチコピーが目立つように、という事です。

「ある部分が他より目立つ」という事は、言い換えると「他の部分はそこより目立たなくなる」という事ですから、キャッチコピーが目立つようになれば、それに反比例して他の要素は目立たなくなります。

言われてみると当たり前、しかしそれを「実感」できないでいるのは、私達自身がそれを頭の中で鮮明に「視覚化」する作業を怠っているからです。


チラシを作る作業で例えると、まず私達はチラシに盛り込む文面を考えます。

どういう目的で、どういう順番で読まれ、最終的にお客様にどう感じてもらいたいかを頭で組み立てて、その中であなたが重要と思える部分を「目立たせよう、強調しよう」と考えて、デザイナーにこう伝えます。

「このキャッチコピーとプライスは大きくしてっ!!」

そこで考える事を終えてしまうんですね。

漠然と強調したい所にフォーカスしただけで発注してしまうので、フォーカスされない部分が結果的に、より目立たなくなってしまうという事まで気付けない。

そして校正デザインを見た時に、フォーカスしていない所とのバランスが取れていないような感覚に陥り、その後も正解がイメージ出来ないまま更に無駄な校正を続ける事になるわけです。

校正などという、外部業者とのやりとりを無駄に重ねるだけで、あなたは貴重な時間も労力も集中力も消費してしまいます。

付き合わされるデザイナーさんも、たまったモンじゃありません(笑)ずいぶんな時間のムダ使いです。


さて、この問題を回避する方法はたった一つです。

それは、「一度実際に自分で考えた販促物をきちんと視覚化させ、頭の中の漠然としたイメージとのギャップを埋める」という事です。

文字が大きくなったらどうなるのか、文字が太くなったらどうなるのか、キャッチコピーをもう少し右にレイアウトしたらどうなるのか、背景が赤くなったらどうなるのか、ロゴを入れたらどうなるのか、URLと電話番号の順番を変えたらどうなるのか、顔写真を入れたらどうなるのか、似顔絵ではどうだろうか、望んだ事は全部一度視覚化してみる。

全てを自分で検証し、想像と視覚化された現物との感覚誤差を縮める。


今まで漠然としていたイメージを視覚化する習慣が出来ると、あなたはより一層具体的な提案や改善点の指示を出す事が出来るようになります。

頭で考えた「理想の販促物」を自分でまず視覚化する事で、デザイナーへの指示もより正確で的を射たものとなります。

あなたのイメージに近い、具体的なデザインを叩き台にして行った打ち合わせは、デザイナーの仕事をクリエイティブな方向へ集中させる事が出来るだけでは無く、その後行われる校正もそれまでとは比べ物にならないくらい内容の濃い、充実したモノとなるでしょう。

そして何よりも、今後あなたが新しい販促ツールの構想を練る時、以前よりも圧倒的な効率の良さで、圧倒的に具体的なイメージが頭の中で視覚化される事に驚くと思います。


絵心なん必要ありません、ボールペンを片手に、どこにどの言葉をどのくらいの大きさで置けば狙い通りにお客様が反応してくれるのか、自分自身の為に視覚化する習慣をつければいいだけです。

手書きはちょっと…とか色味も見たいといういうなら、パソコンで再現する為の無料ソフトもあります。



そもそも、あなたが具体的にイメージ出来ないモノを、他の誰かに正確にイメージさせる事など出来ません。

ましてや、直接やりとりしたデザイナーにさえ正しく伝えられない事を、お客様に正しく伝える事なんて出来るわけがないんです。

こうなると、あなた以外の誰も正解を知らない「最悪の伝言ゲーム」です(笑)



具体的にイメージしましょう!

そしてそれを正確に伝達するスキルを身に付けましょう!

あなたがもくろむ「商売の設計図」は、あなた自身がきちんと視覚化・言語化する事が出来ないと、お客様まで正しく伝わらないという事を忘れないようにしましょう。





■インパクトマーケティングのホームページが少しずつ更新されていってます(笑)
商売人であるあなたにの悩みを解決するヒントがきっと見つかります。


このエントリーをはてなブックマークに追加