どもっ!インパクトマーケッターの福谷です。
「マニアの為に存在する店」というのがありますよね。
大きなくくりで言うと専門店という事になるんですが、通常の専門店よりもオーナーの趣味が露骨に出ていて、コアでニッチでディープな品揃えと雰囲気。
興味の無い一般人からしたら「誰が買いに来るねん!?」て感じるくらいにジャンルが「狭い」んですが、コアでニッチでディープな少数であるはずのファンに支持され不思議と潰れない。
何故、それだけピンポイントな「狭い」お店を作っているのに潰れる事なく営業を続ける事が出来るのでしょう。
マニアの人にとって、その「専門店」とは一体どういう位置づけなのでしょう。
・マニア向け店舗の絶対数が少ないので、とりあえずそこに行く
・マニアの方にとっては欲しい物が一番簡単に入手できる
・好きな物に囲まれて幸せを感じる
・専門店ならではの圧倒的な品揃え
・求めるクオリティーがそこにある
・同じ趣味の人とコミュニケーションが取れ、価値観が共有できるので楽しい
・決してお店に裏切られない安心感
・オーナーも、もちろんその道のマニア
こんなところでしょうか。
どれもマニアショップを成立させる重要な要素だと思います。
今回ここで注目して欲しいのは、最後の2つです。
「決してお店に裏切られない安心感」
「オーナーも、もちろんその道のマニア」
これが前回お話した、「専門家であるあなたから買う動機」に直結します。
もしもお店を経営しているオーナーが、扱ってる商品には全く思い入れも興味も無い人で、「今こんなジャンルが流行ってるから、ちょっとお店に並べてみる?」的なスタンスで商売をしていたら、このお店にマニアが買いに来る事はあっても、集う事は絶対にありません。
そのお店にはその商品を置いている、それ以上の価値を見出す事が出来ないからです。
商品が同じくらい揃っている店がいくつかある時、単にその商品が欲しいだけなら、お様客にとってはどこで買おうと同じです。
その中から、あえてあなたから商品を買おうとするのは、あなたがそのジャンルに精通しており、適切に誘導してあげる事が出来るからなのです。
あなたが商品をすすめると、お客様は「どうせなら専門家であるあなたから買う」という判断をしてくれるようになります。
言わば、お客様は「あなたマニア」にシフトして行ってるんです。
マニアックなお店は、その専門性から、ただ単にスキモノが集ってだけの様に見えます。
いわゆるアキバ系はもちろん、骨董、音楽、飲食店、医療、サービス、およそ全ての「専門店」は、興味の無い人から見れば「マニアのお店」です。
マニアショップゆえ、経営している人もマニアである確率が極めて高いのですが、実はこれが結果的に販売者として最高のポジションを獲っているのです。
専門店を経営する人は、その商品を求める人間が何を考え、何に悩み、どう扱われれば気持ちいいかを肌感覚で知っています。
自分自身がそうだからです。
自分がして欲しい事を相手にしてあげる、自己啓発関係の本に必ず書いてるような(笑)円滑な人間関係を営む基本ルールが、特別意識する事もなく自然に振舞えるわけですからそりゃお客様は嬉しいですよ。
初心者はその店でいろんな気付きや教えを受け、ディープなベテランはその店じゃないと得られないようなコアな空気に浸る、その趣味をやめるまでその店に通い続けるでしょうし同じ趣味の人を見つけたら必ずその店に連れて来るでしょう。
「決してお店に裏切られない安心感」を求めるお客様は「お店が方針変えなどでお客様を裏切るまでは、決してお店を裏切らない」、言い換えると「あなたから離れない」という事なんです。
あなたがどんな商品やサービスを提供しているにせよ、最終的にあなたが目指すべき形態は「あなたから商品を買いたい」と思うお客様に囲まれて暮らす事です。
そうなる為に必要なのはマニアックな商品を扱う事ではありません、商売を通じて「あなたマニア」を増やしていく事なんです。
名古屋に大須商店街というアキバに似たところがあります。
返信削除韓流ショップ・コスプレ喫茶・アイドルショップ・・・
最近では多国籍料理なんてのもありますが、潰れてないのは
一部のコアなお客様に支えられているのでしょうね^^
吉兼さん、おはようございます。
削除流行に乗っかった、商品寿命の短いショップには限界があるとは思いますが(笑)お店や会社のオーナーや営業担当者へのマニア化を目指してコミュニティを形成していく事で、何を売っているにしてもそこに人が集まる仕組みを作る事は可能だと思っています(笑)