2014年2月27日木曜日

映画や芝居のように売れないか考えてみよう

どもっ!商売力養成コンサルタントの福谷です。


「前売り」という売り方がありますよね。


一般販売に先行して、少し価格を落としたり特典をつけて販売する売り方ですが、この販売方法には多くのメリットが存在します。


・先行販売の宣伝をする事で、一般販売を含めて一つの商品をより長期に渡って宣伝する事が可能

・先行販売の宣伝をするという名目で前倒しの宣伝が出来る為、商品が完成する前でも広告宣伝に踏み切る事が可能

・先行販売の反応から一般販売の売れ行き予測がしやすい

・先行販売の反応を元に一般販売の売り方を修正できる

・一般販売の前に手元にキャッシュを持つ事ができる(これが意外と大きい 笑)

・先行販売した方から得たお客様の声を一般販売に反映させる事ができる

・単純にお客様の期待値が上がる


前売りという販売方法と聞いて、まず頭に浮かぶのは映画や演劇の前売り券だと思いますが、あなたが扱う商品でこの形態を採れないか一度考えてみましょう。

前売り券のように代金を割り引く代わりに、商品のお渡しが一般販売と変わらないケースもあれば、先行販売として先に商品をお渡しする事にメリットを与えて金額は変わらない、場合によっては高く設定するケースも考えられます。

早く手に入る、少し安く手に入る、特典が手に入る、お客様にとってもメリットは多いですし、私達商売人には先に挙げたようなメリットがあります。

商品の売り方の一つとして、一度は試してみる価値があるかもしれません。



商品の販売方法は決して一つじゃありません。

現金と商品の同時交換が当たり前になってる食料品だって新作スイーツを先行予約で販売する事も出来るでしょうし、新しいエステコースを会員限定で先行販売する事だって可能です。

せっかくお客様の前にお目見えする新商品です、たまにはこんなドラマチックに登場するモノがあったっていいですよね(笑)





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2014年2月24日月曜日

「お客様の為に」をエゴで終わらせないようにしよう

どもっ!商売力養成コンサルタントの福谷です。


商売の事を考えたり話したりする時に「売り手と買い手」とか「商売人とお客様」みたいな「立場上の区分け」を行いますよね。

商売人がお客様を増やしたり、お客様を喜ばせたりする為に考える事ですので、そういう区分けになるのは極めて自然な流れです。


さて、これをお読みの方の多くは、会社やお店を経営されているか個人事業主だと思いますので、上記の区分けの話が出れば、自然と「売り手」や「商売人」の代表としての視点で考えると思います。

この時、一度考えて頂きたい事が二つあるんです。


一つは、あなたが考える「売り手側」や「商売人側」の範囲は一体どこまでなのか、という事。

もう一つは、その「範囲」の中にいる、あなた以外の「売り手側」や「商売人側」の方々は、お客様についてどうこう言ったり考えたりする前段階として、あなたと同じ価値観を共有出来ているのか、という事です。


物販の場合は特に顕著ですが、あなたがお店のオーナーだとしたら、「売り手側」や「商売人側」という立場は決してあなた一人ではありませんよね。

アルバイト従業員はもちろんそうですし、帳簿付けをしてくれてる奥様がいらっしゃるならその人もそう、仕入れ業者や配送業者その他出入り業者さん、要するにお客様に商品やサービスを届ける為に、あなたが直接関わっている方々はすべて「売り手側」であり「商売人の一味」のはずです。


例えば、商売を始めたあなたが「生涯のリピーターとなって下さる、笑顔のお客様に溢れたお店を作る」というミッションを掲げたとしましょう。

あなたがそれを達成するには、ミッションに賛同してくれる心強い従業員を集め、お客様の前で一緒にそれを表現してもらわなくてはなりません。

同じくあなたが掲げるミッションに共感し、あなたの為だけではなく、あなたが大事にするお客様の為に、出来る範囲の協力を惜しみなく行ってくれる取引先も必要になってきます。

あなたが掲げたそのミッション遂行の為に、その中の誰かを犠牲にしていいのかといえば、そんな人は一人もいないはずですよね。


ここで思い出して頂きたいのは、あなたが商売を始めるだとかミッションを掲げるなんて話は、本来「あなたのエゴでしか無い」という事です。

多くの場合は、あなたの生活の為に、あなたが出来る事や得意な事を仕事にして、お客様を集めようとしているだけのはずです。

あなたの商売は、少なくとも動機としては「あなたの欲を満たす為」に存在しているわけです。

「満足に教育を受けられない、貧しい国の子供達の為に学校を建てよう!」みたいな気高いミッションの下に集まった人達が、自腹を切り私費を投入するなんて話とは、そもそもワケが違うんです。

個人・法人を問わず、営利組織である私達商売人が「お客様を幸せにする」という理念やミッションを掲げたからと言っても、それはあくまでも「商売を通じて」の話ですし、最終的には私達が利益を得る為に行っている事です。

ミッション遂行の為に発生するしわ寄せが、経営者であるあなたをスルーして、従業員や取引先だけに及んでいい理由などあるわけが無いですよね。

音頭を取ってる経営者と、エンドユーザーであるお客様だけが幸せを享受する、そんな志の低い経営を支えようという従業員や取引先は、やがて姿を消してしまいます。

あなたの「お客様との妄想劇場」を実現する為に、従業員や取引先を犠牲にしていいわけでは決してないんです。


・・・ってな事を、リンクを見ながらあらためて再確認出来ました(笑)

「がんばらない」ことで成長を続けるケーズデンキの経営戦略 - NAVER まとめ


以前ヤマダ電機が、納入業者にタダ働きの実質強要を慣例化している事実が明るみになり問題になってましたが、納入業者さんに少なくとも現場レベルで「この先どっちと付き合いたい」って尋ねれば「そりゃあ、ね!」って事になりますよね(笑)



慢心して寝首を掻かれる前に、あなたを支える従業員や取引先との関係を見直してみましょう。

あなたが掲げるミッションは、売り手側・商売人側の「総意のミッション」になっていますか?

あなたが口にする「お客様の為に」が、従業員や取引先を黙らせる為の免罪符として使われてないでしょうか?

あなたが掲げたミッションに集う従業員や取引先は、あなたにとっては「大事なお客様でもある」という事を忘れないようにしましょう。

あなたが大切にしない人達が、あなたやあなたの掲げるミッションを大切になんてしてくれるわけありませんよね。





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2014年2月22日土曜日

【商売力養成ギブス】「儲け」を生みだす「悦び」の方程式

どもっ!商売力養成コンサルタントの福谷です。


商売力の養成に役立つ本を、完全な私見でシェアする不定期シリーズ。ド定番からキワモノまで(笑)ピンと来たら手に取ってみてください。


今回はコレ。



小阪裕司さん 著
【「儲け」を生みだす「悦び」の方程式】


これはねぇ、超~~~~いい本です。

小阪さんが様々な本で説く「商売人の在り方」は、少なくとも私には、このテの「商売系」著者さんの中ではダントツ一番に共感出来ます。

この本をはじめて読んだ時は共感を超えて、ちょっと震えた(笑)のを今でも覚えています。それくらいの名著。


内容はザックリ言うと「客様の流れをよく見てリピートにつなげよう」って話なんですが、リピーターが出来る仕組みをちゃんと体系化して解説した本って、私はまだこれ以外に見た事がありません。

「リピーター作りが大事なんは分かるけど、何から手を付けたらいいん?」とお悩みの方、これを読んだらモヤモヤした頭の中の霧が一気に晴れると思います。

逆にこれ読んで「ハァ?」って感じるんだったら「アンタはもうリピーター作りは諦めて、、永遠に一見さんだけ探し続けなはれ!」って思います(笑)


おそらく写真の単行本はもう絶版で、今は【「また買いたい」と思わせる「悦び」の方程式 】という文庫になっていると思いますが、古本でも文庫でも伝わる内容は同じです(笑)

手に取りやすい方法で、ぜひ。

2014年2月19日水曜日

「導く人」になれば、商品単価は下がらない

どもっ!商売力養成コンサルタントの福谷です。


よっぽど切羽詰っていない限り、私達は嫌いな人から商品を買う事がありません。

気に入らん、ムカつく、イラッとする、生理的に無理、そもそもそんな人に近付いて会話をしたいとは誰も思いませんし、そういう人に「売ってくれ」と頭を下げたいとも、自分のお金を渡したいとも思いませんよね。

同じ商品を手に入れるなら、その中で一番快適な環境で買いたいと誰もが思うわけです。

あなたが何を売っていようと、あなたとお客様の関係の土台は結局のところ「人と人」という人間関係でしかないわけですから、世界で唯一あなたしか取り扱っていないレア商品でも無い限り「お前の事はヘドが出るくらい嫌いやけど、どうかオレに売ってくれ」と言われる事はありません(笑)


さて、こうしてお客様との関係性を重視しながら商売は行っていくわけですが、「愛想のいい人」という立ち位置さえ確立すればジャカスカ売れていくのかといえば、それは少し違います。

最低限問題の起こらない接客レベル、最低限問題の起こらない商品レベル、これに加えてあなたは、お客様にとって「あなたが扱う商品の専門家」としてのポジションを確立しなくてはなりません。

医者や弁護士をはじめ講師など、何かを教えたり問題を解決する仕事をしている、いわゆる「先生」と呼ばれる仕事の場合は最初からその位置付けで仕事をしていますが、実は物販においてもこれとまったく同じ事が言えます。

・そのお客様に一番適した商品を、あなたの視点でお勧めする

・なぜこの商品を購入する事で、お客様が満足出来るのかを説明する

・なぜ他社が扱うAやBの商品ではなく、Cの商品しか販売しないのかというこだわりをアツく語る

・お客様が考えもしなかった商品の使い方を教える

こうした働きかけを「嫌いじゃない人」から受ける事で、お客様は「あえて」あなたから商品を買おうと思う「理由」を見つける事になります。


「この商品の事は、この人に任せれば間違いない」そうお客様が判断を下せば、あなたがお勧めしたものを抵抗無く受け入れてくれるようになります。

何故なら、この時点でお客様にとってのあなたは「その商品の専門家」だからです。

お客様にとってのあなたは、その商品を通して幸せと満足感を得る為の「道」を指し示し、その場所に導いてくれる「師」になるからです。


「あんたがそう言うなら買うわ」

そう言ってくれるお客様が増えれば、やがては競合との血で血を洗う宣伝競争や価格競争から抜け出す事が出来ます。

ライバルの価格変更に対して、必要以上にビクビクする事がなくなります。

何故なら、そういうお客様にとっての最優先事項は、一円でも安い商品を購入する事ではなく、あなたが太鼓判を押す商品を購入する事だからです。

あなたがお客様にとっての専門家になれば、お客様にとってのあなたはやがて「ブランド」になります。

それは商品単体の価値ではなく、その商品を扱う「あなた」の価値です。

「あなたから購入する」というイベントが、お客様にとっての「ブランド」になるわけです。



「お客様を導く人」になる為に、必要な立ち位置と接し方を考えましょう。

あなたが価格競争に巻き込まれない理由のひとつは、きっとその「立ち位置」がもたらす効果になると思いますよ。




みんなが目撃した、インパクトのある「お客様の声」 - NAVER まとめ





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2014年2月17日月曜日

商売人は、観察する力を鍛えよう

どもっ!商売力養成コンサルタントの福谷です。


・同業他社の広告宣伝を見て、自社の宣伝表現がカブったり埋もれたりしていないかを時々確認してみる

・来店したお客様がお帰りになるまでに、どのタイミングでどういう表情に変わるかを、ぼんやりとでも観察している

・お店のBGMは、お客様がゼロ人の時と満席の時でどのくらい調整する必要があるか確かめようとする

・どの商品を購入したお客様のリピート率が一番高いか調べようと思う

・今いらっしゃるお客様が、たまたま店の前を通っていてふらりと入ってきたのか、誰かから噂を聞いて来店したのかを知りたいと感じる


目の前に当たり前のように展開される日常の光景から、どれだけ商売に必要な気付きを得られるか、得られた気付きからどのような対策を講じるか。この「観察&『リ』アクション」の精度とサイクルスピードを上げていく事が、商売をする上ではとても大切です。

自分自身や他の従業員さんが、日頃お客様に対して何気なくやってる行動や、お店を取り巻く環境そのものを、ただ客観的というだけではなく、いろんな立場に立って観察できるか否かがその鍵を握ります。


・客観的に「赤の他人がしている事のように」見る

・一歩引いて、全体の大きな流れを見る

・三歩引いて、過去から未来への時間の経過でどうなるのかを見る

・お客様の視点で見る

・見込み客の視点で見る

・ライバルの視点で見る

・「アンタらになんか何の興味も無いわ!!」って人の視点で見る

・従業員の視点で見る

・お客様の家族や保護者、その代金を支払うスポンサーの視点で見る

・取引業者の視点で見る

・ただただ、ぼんやり見る

・しっかり見る

・小姑のように、揚げ足を取る気満々で見る


自分で見えないモノには照準を合わせる事も出来ません。日常の光景から何らかの「気付き」が得られないと、そこから改善につながる対策も採れないという事です。


バファリンの半分はやさしさで出来ているそうですが、商売人の仕事の半分は観察から出来ています(笑)

あなた自身の仕事を「考えられる全ての視点」から観察し、観察した事に対する改善の為の「リアクション」を、出来れば問題を未然に防ぎ更にお客様に寄り添う為の「アクション」を、あなたの商売のビジョンにに沿って行動する事が残り半分の仕事です。


まずは視点をいくつか持ちましょう。

アハ体験の映像にように、一点からだけ凝視してると見落とす事がいっぱいあります(笑)


「私ってぇ~~、自分でもぉ~~、自分の事がよくわかんなくってぇ~~、謎なヤツだなって思ぅ~~~」

クラスに一人は自分自身の事をこう表現して「自分にはまだまだ色んな可能性を秘めた、未知の一面がありますよ」的なアピールをするヤツが必ずいましたよね(笑)

自分がしている事を客観的に観察しようとしない人に、自分に関わる何かをコントロールする事は出来ません。

あなたが経営するお店は、間違いなくその「自分に関わる何か」に該当します。


「仕事では予想も付かないようなトラブルが度々起こる」と、不運を嘆く方がたまにいらっしゃいますが、その原因はひょっとしたら不運だからなのではなく、単なる観察力不足から来るものなのかもしれません(笑)

私達が五感で捉えられないものは、決して変える事が出来ません。

意識していろんな視点で、あながた関わる商売のすべてのシーンを、時には目を凝らし、時にはぼんやり観察しましょう。



なんてこった…。買い物でこんなに笑えるなんて。 - NAVER まとめ





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2014年2月15日土曜日

【商売力養成ギブス】お金をかけずに売上3倍! コメントPOP活用術

どもっ!商売力養成コンサルタントの福谷です。


商売力の養成に役立つ本を、完全な私見でシェアする不定期シリーズ。ド定番からキワモノまで(笑)ピンと来たら手に取ってみてください。


記念すべき一発目は、最近読んだコレ。



田中博子さん 著
【お金をかけずに売上3倍! コメントPOP活用術】

 
POPの書き方を指南する本はいくつもありますが、この本がステキなのは、参入障壁を取っ払う事に注力しているところです。

「やってみたいけど、何書いていいかわからん」とか、「字、汚いんだって」という読み手の不安を解消する表現が結構入っていて、字が不自由な(笑)私でもやってみたいという気持ちになれます。
 

商品POPは、ただ単に売れ筋をコントロールするという効果だけではなく、工夫次第ではお客様に「お店の顔」が見えるようになり、お店のファン作りにもつなげる事が出来ます。

お店で物販されてらっしゃる方は、ぜひ参考にしてみてください。

2014年2月13日木曜日

売れ過ぎないように集客をコントロールする

どもっ!商売力養成コンサルタントの福谷です。


私は日頃から「宣伝効果を最大に引き上げよう」と、あちこちで言っています。

広告宣伝費に限った話ではなく、中小企業や個人事業主にはそれぞれ使えるコストに限りがありますので、最小の投資で最高の効果を生むための現状見直しは必須です。

そしてそれは「インパクトマーケティング」の重要課題の一つでもありますので、今回のタイトルに「ハァ!? 言うてる事と違うやないか!」となった方もいらっしゃると思いますが(笑)実はこれ、どの商売の根幹にも関わる非常に重要なポイントになります。


媒体はなんであれ、過去に何度か広告宣伝を行っていれば「一度そのメディアで宣伝をすれば、だいたいどのくらいの反応が得られるか」が分かると思います。

このエリアにチラシを折り込めばこのくらい、ミニコミ誌に広告を出せばこのくらい、みたいな感じです。

同じ条件同じ金額をかけて宣伝するのであれば、一人でも多くの見込み客が反応してくれるように、あなたの宣伝の「見え方」を知って改善していきましょう、というのが今まで私がここでしてきた話です。

チラシ5万枚折り込んだら、50人来店するより100人来店する方がいい、当たり前の事ですよね。


そもそも宣伝費なんて、使わないで済むならそれに越した事はないんです。

お店がリピーターで溢れ、お客様が新しいお客様を連れてきて下さるなら、販促費ゼロ円で万々歳なハズです。

ところが、お客様の定着が思わしくなかったり新しいお店をオープンさせたり、いろんな事情で広告宣伝を行わざるを得ない状況があります。

じゃあ、せっかくお金かけて宣伝するんだから、少しでも反応の良い方法を考えましょうよって事で「少しでも見込み客の反応が高くなるように」あれこれ考えてるわけです。


「ほなイッパイ来てもろたらええがな」


という話になるんですが(笑)ここで私達が忘れてしまいがちになるのは「一体何の為の集客なのか」という事です。

集客は間違ってもゴールなんかじゃありません、実はスタートですら無いんです。


宣伝に反応して来店して下さったお客様を、あなたが持つ全ての力を使ってもてなし、一見さんをリピーターやヘビーユーザーに育てる事、それが私達商売人の仕事です。

あなたが二ヶ月限定の海の家を営業するのであれば別に構いません(笑)ただ来て頂く事だけを考えて、ガンガンに宣伝してもまぁいいでしょう。

けど、きっとそうではありませんよね。

宣伝を見てやってくる見込み客には、一人残らず次回来店につながるように最高のパフォーマンスを提供する必要があるわけです。


ところが、特に大々的に広告を出した時は、その意識が「集客」のみにフォーカスされてしまいがちになります。

何人来店するのか、いくら売り上げるのか、まるで広告投入日の売上が全てかのように意識がそこに集中してしまいます。


わざわざお金を払って広告するんですから、広告の反応を気にするのは当たり前です。その心情はもちろん理解出来ますし、いつも以上にお客様が来るのも構いません、その為に広告を出してるんです。

しかし、いつも以上にお客様が来る事で売り手側にトラブルが起きてしまうと、本来なら次回につながるかもしれなかったお客様を、一見さんのままで帰してしまう事になってしまいます。

そしてそのお客様は、次にあなたの宣伝を眼にしても、前回の良くない記憶を思い出して二度と行かないと考えるかもしれません。


「売り手側のトラブル」と書きましたが、それって一体何でしょう。

お客様いっぱい来るから商品を切らさないように用意する、これは誰もが最低限注意する事だろうと思います。

このような状況で多発する「売り手側のトラブル」とは「人的サービス」の事です。


接客対応は、忙しいからといって簡単に時間を短縮したり、適当にはしょったり出来る性質のものではありません。

なのに、お客様が多く来ると突然「お客様を捌く」事に専念し出します。

レジ前に商品を山積みにし、それをレジに通すだけの営業形態でしたら影響はまだ低いでしょうが、販売までの間に対面での応対が必要なサービス提供型の業種や、新しいお店のオープンでオペレーションに慣れていない新人が多い場合は、その影響がモロに出ます。


・お客様が多く来る事で単純に増える「お待たせ時間」をどう対応するのかが、そもそもノープランで「スピーディーに対応する」くらいしか考えていない。

・「他のお客様を、お待たせないようにしないと!」って意識だけが先走り、あせってテンパった状態のまま、目の前のお客様を接客をしてしまい、通常よりあしらいが雑になる。

・新しいサービスや、新しい店が開いたきっかけで広告を打ったので、只でさえオペレーションに不慣れな従業員がいるのに、それを充分にフォローし切れるだけのベテランを配置していない、などなど。


広告が入ったその日を乗り切って「いやぁ忙しかったね、頑張ったね、売上新記録だね」と、売り手はおかしな達成感を感じてハイタッチでもしておしまいにしてしまいがちですが(笑)そんなガンバリは何の意味もありません。

集客の目的はあくまでリピーターにつなげる事です、売り手の勝手なお祭りに付き合わせる事ではありません。

接客の質や内容、オペレーションに無理が出ない限界を知った上で来店数をコントロールしないと、目先の一時金の為に大切なリピーターの芽を摘んでしまう事になりかねません。

あなたのお客様は無限に居るわけではありません、ほとんどの業種はあなたの商圏にいる人口の1%よりはるかに低い数しかいないハズです。

お店の雑な応対でリピーター候補からドロップしてしまったら、次は無いかもしれないんです。

リピートがあったとしても、そのお客様は厳密には私達が望むリピーターではなく、チラシでお得な情報を見つけた時にだけやってくる「永遠の一見さん」に変身してしまっています。



広告の反応を高めて集客の精度を上げる事はとても重要です。

貴重な広告宣伝費をムダにする事なく、同じ金額の中で最大限お客様を呼び込む必要はあります。

しかし、それが結果的に「お客様がリピーターにならないように努力している」ようなアクションにつながっているのなら、宣伝効果が高い事自体が逆効果になります。

言葉は悪いですがそれは、長い目で見れば「自分の釣堀に餌という名の毒を撒いている」のと同じ状況だといえます。

来店数と受け入れ態勢がマッチしていないのであれば、どちらかを調整する必要がありますよね。

人的サービスの質が最低限キープできるような受け入れ態勢を作り、万全の体制でお迎えする。広告配布エリアを小分けして日をずらして折り込む。広告の内容そのものを変える。やり方はいくらでもあります。

要は「次につながる環境が作れないなら、そこに貴重なお客様を流し込むな」という事です。


集客プロモーションは「来店したお客様の満足度は死守する」という前提で行いましょう。

お客様がリピートして、はじめて「あなたとお客様の関係」は、スタート地点に立つという事を忘れないでください。



シュールすぎて『ビックリした』クレーム内容 - NAVER まとめ





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2014年2月10日月曜日

ひいきにされたら、ひいきにしよう

どもっ!商売力養成コンサルタントの福谷です。


上得意、ロイヤルカスタマー、ヘビーユーザー、言い方や定義はそれぞれあるでしょうが、リピーターの中でも、その利用頻度や利用金額の貢献度が高く、時には新しいお客様を紹介して下さる、あなたにとっての「ありがたいお客様」の事です。

一見さん、トライアルのお客様から一人でも多くの方をリピーターに、リピーターから一人でも多くの方をロイヤルカスタマーに、商売人であれば誰しも望むステップアップだと思います。


お客様の立場から見て、トライアルからリピーターに変わる理由は明確ですよね。

商品やサービスを気に入っている、単純に家が近いとかその店しか知らない、看板娘の笑顔最高、店員さんみんなやさしい、ポイント貯まる、会員価格バカにできん、常連さんというコミュニティに参加したい、などなど挙げたらキリが無いくらいです。

多くの場合、リピートする理由はお客様も自覚しています。


では、ロイヤルカスタマーの場合はどうでしょう。

お客様の立場としてはもちろん、売り手側にも明確な判断基準が無いという所が多いのではないでしょうか。


お得意様と上得意様の違い、リピーターとロイヤルカスタマーの違い、実はそんなモノ、少なくともお客様サイドには明確な定義なんて存在しません。

「私、結構このお店には貢献してるよ」くらいは感じてるでしょうが(笑)その程度です。

あくまでも売り手のあなたにとって、どれだけ「ありがたいお客様」かという度合いだけの問題なんです。


「リピートして頂くだけで充分、それ以上の区分けは要らんのじゃい!」

という方もいらっしゃると思いますし(笑)それに対しては異論もありません。

しかし、本当に浮気せず足しげく通って下さるお客様、時々友人を連れてきてご紹介下さるお客様、親戚の分まで買ってるんかと思うくらい購入して下さるお客様、あなたが心からありがたいと思える「足を向けて眠れない」お客様にだけでも、その気持ちを伝える事が出来ないか考えてみてもバチは当たりませんよね。


ロイヤルカスタマーは、あなたの商品やサービス、マルッと言えばあなたに惚れています(笑)

他の一般的なリピーターとの違いはもちろん自覚していませんし、基本的には見返りも求めてはいません。

何と言う可愛さ(笑)そして何と言うありがたさでしょう。

だからこそ、あなたの判断で大事にしてあげてください、あなたにとっての「ありがたいお客様」なんですから、その気持ちを伝えてあげてください。


お店や会社の制度としてでなくても構いません、むしろそうじゃない方がいいかもしれません。

あなたの感謝の気持ちが伝わる事が大事なので、お金なんてかかってなくても構いません。


普段していないのであれば、手書きのお礼状なんかでもいいでしょうし、極端な話、あなたの中のありったけの感謝の気持ちを言葉でぶつけるだけでも充分かもしれません。

「事務的に、全てのリピーターに行われているんじゃないわね」と、そのお客様に感じて頂ければ気持ちは通じます。

あなたの思惑や理屈を超えて、あなたを思いっきりひいきにしてくれるお客様がいらっしゃるなら、あなたからの感謝の気持ちは「お店や会社の接客の制度」を超えて行うくらいでちょうどいいんじゃないでしょうか。



「人間は平等、だからお客様も平等」・・・なワケ無いですよね(笑)

ひいきにして下さるお客様をひいきしないで、一体誰を大事にするねん!って話です。

「大事にするお客様と、大事にしないお客様」という区分けではなく「大事にするお客様と、もっと大事にするお客様」という視点で、時々お客様を眺めてみましょう。

先に感謝を伝える事で、リピーターがロイヤルカスタマーに変わる場合もありますよ。


ありがた過ぎて「足を向けて眠れない」お客様がお店の全方向に広がって、いつか「立って寝なきゃならない日」が来ればいいですね(笑)




ラブラブすぎてムカついた両親の会話 - NAVER まとめ





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2014年2月7日金曜日

器用さは「ウリ」にはならない

どもっ!商売力養成コンサルタントの福谷です。


店や事業所の宣伝を考える際に、何を「ウリ」にするかという話になりますよね。

こういった話題になった時に必ず出る「間口は広くしておかないといけない」という見解と「一点に集中しなければいけない」という見解、この両極端な二つの意見はどちらが正しいのでしょうか。


「間口は広く」という意見、これは取り扱っている商品やサービスを、より多く提示して見込み客となる対象を一人でも多く作ろうという考え方。

一方の「一点に集中」という意見、これはいわゆる「ウリ」となる特定の商品を軸に販促を行うという考え方です。


あなたがもし今から弁護士事務所を立ち上げるとして、タウンページ広告に企業法務から離婚訴訟まで何でも扱う弁護士として宣伝するか、特許専門の弁護士として売り出すか、みたいな選択がこの時に求められるわけです。

あなたの商売をメディアに露出する際には「あなた自身の売り込み方」が問われるわけですから、極端に言えば上の2つのうちのどちらかの方法を採る事になります。


ではもう少し具体的に話を進めますので、今から私はパン屋を目指す妄想に入ります(笑)

たまたまホテルの朝食で食べたクロワッサンに感動した私は、よせばいいのに毎朝それを自分で焼いて食べたいと考えるようになり、研究を重ねる事一年、ついに満足出来るクロワッサンを焼く事が出来るようになりました。

家族や近所に配ると「こんな旨いの喰った事ない!」と大絶賛され、どうやって作ったのと質問されまくり、パン屋になれば成功すると勧められる始末です。

気を良くした私は、本気でパン屋になろうと考えましたが、よくよく考えるとクロワッサンしか焼いた事が無いと気付き、食パンやバケットなどスタンダードなパンの焼き方も一通り覚えました。

さてそんな私がパン屋をオープンする時、「間口を広く」と「一点集中」どちらの方法で店の宣伝を行うでしょう。


と、こうやって順序立ててストーリーを作ると、ほとんどの方は「一点集中」をお選びになると思います。


クロワッサン焼けるようになる、食パン焼けるようになる、バケット焼けるようになる。

「あ、このままやとシンプルなパンしか扱ってないように思われるかもしれへんから、これも追記しとかなアカンわ」

おかずパン焼けるようになる、菓子パン焼けるようになる、サンドイッチ作れるようになる・・・


こうして出来たお店、結局これって「新しいパン屋が出来た」ってだけの事ですよね(笑)

近所に新しいパン屋が出来た事に今更大きなインパクトは無いし、そこに私が本当に売りたいモノは全く見えません。

他のパン屋との違いは近所の人達に伝わらないし、絶賛されたクロワッサンの存在も伝わらない。

クロワッサンが別格に旨いんだから「クロワッサンのお店」「クロワッサン専門店」くらいの表現でもいいくらいです。

「クロワッサンのお店」と書いたからといって、食パン探してる人は近付きもしないかといえば決してそんな事は無いでしょうし、「クロワッサン専門店」という立ち位置やコピーに惹かれて店を訪れた人は、店内にクロワッサン以外のパンを見たら「ついで買い」もするでしょう。


このように、他人事の例題を時系列で見ると、ほとんどの人はちゃんと「一点集中」が効果的だと判断します。

ところが、いざ自分の商売に立ち返ってみると、見込み客を一人でも多く見つけたいという恐怖心からか「間口を広く」を選んでしまいがちです。


「これも扱ってるって書いとかんと、気付いて貰われへんのちゃうかな」

その恐怖心は理解できますが、そうやって事細かに取り扱い商品を羅列して守備範囲を広げて見せれば見せる程、あなたは「只の」パン屋さん、「只の」弁護士さんに見えてしまいます。

頑張って間口を広げて見せれば見せるほど、お客様から見たら同業他社との区別が付き難くなるという、最悪の立ち位置になる。

努力の結果、どんどんスキルを上げて隠れ方が上手くなっていく修行中の忍者、みたいな感じです(笑)


一点に集中すれば、先が針のように尖っていれば、小指で押すほどの小さな力で穴は開きます。

その後で穴は広げていけばいい。

最初から何でも出来ると謳うのは、体制が整った大資本の会社がやればいい方法です。

そうじゃない私達が、限られた資本の中から広告宣伝費を捻出して、よりによって「何でも出来る」と謳ってしまうのは、あなたと同業他社を比較する見込み客にとっては「大した事は出来ません」に聞こえ兼ねないわけです。

これって、見込み客には「あなたの存在意義も、あなたから何かを買う理由も、何も伝わらない」という状況なんです。



みなさんの名刺やホームページなど、販促ツールを見直してみましょう。

目立たせるべき「ウリ」が目立たず、本来なら「スペシャリスト」であるはずのあなたが「只の便利屋」みたいに見える業務内容になっていませんか?

あなたが扱う商品やサービスを必要としてる人は、同業他社ではなく「あなた」の前に現れるような伝え方になっているか、確認してみてくださいね。



重厚かつ流麗、昔の日本の新聞広告のタイポグラフィいろいろ dailynewsagency.com





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2014年2月5日水曜日

ドキドキは続かない

どもっ!商売力養成コンサルタントの福谷です。


人は刺激に反応します。


おなかが空いた時のカレーの匂い、初めての海外旅行、息もつかせぬアクション映画、写真集の中にたった一枚だけある極彩色の風景、突然の悲鳴。

強い・弱いの好みや程度は人それぞれですが「今までと違う何か」を新鮮に感じます。


見慣れたもの、聞き慣れたもの、言い慣れたもの、それが好ましいモノでも不快なモノでも、いつもと違う「何か」が五感を刺激した時に人は反応してしまいます。


宣伝においても、お客様の反応が少しでも獲れるように、あの手この手で刺激を提供しようとします。

刺激的なキャッチコピー、刺激的な色使い、刺激的なレイアウト、刺激的な特典、刺激的な価格、刺激的な期間限定、一人でも多くのお客様に届けとばかりに打ち出します。


最初はもくろみ通りの反応が獲れるかもしれません。

しかし、回を重ねるごとにその反応は必ず、必ず落ちていきます。


ありとあらゆる刺激に、良くも悪くも人は適応して、やがて「慣れて」いきます。


そもそも「今までと違う」という理由で刺激を感じて反応しているわけですから、同じものを2回3回と見せられたら、段々と感覚はそれに馴染んでしまい、やがて刺激は「普通の事」になっていきます。

カレー屋で一日アルバイトでもしてれば店内のスパイス臭は気にならなくなりますし、仕事で毎月海外に行くようになればパスポートを取った頃の高揚感は得られないでしょう。

いつもは1000円の商品が600円で売られていれば「安ッ!!」と思うでしょうが、何度も続くといつも600円だと感じ始めます。

こうなるとありがたみもへったくれもありません。

牛丼屋の価格競争やミスドの全品100円を見ればわかる事です、安売り価格を「安い」と思うより、定価を「高い」と我々消費者が感じ出したらおしまいです。


お客様に存在を気付かせる為に刺激を用意する。その発想は正しいし、誰にも気付かれない宣伝を垂れ流すくらいならやるべきだと思います。

しかし、その刺激は、あくまでも窓口としてだけ使わないと意味がありません。

意味が無いというより、自分の首を絞める行為につながります。

あなたの宣伝に心を奪われた人が、次にはあなたの商品やサービスそのものに心を奪われていくような「流れ」を用意しないと、いつまでも刺激に頼る事になってしまいます。


刺激だけで集客が完了すると思っている人は、その刺激を強くする事でしかお客様を繋ぎ止められなくなります。

お客様を踊らせ続ける為に、今より大きな音で太鼓を叩き続けようとします。

趣旨を逸脱してしまいそうなキャッチコピーで煽り、原価ギリギリまで値を下げ、期間限定を毎週行うようになります。


けど、それには限界があります。

煽れる言葉はやがて尽き果て、下げられる価格にも限界が来ます。

限界が来て、あなたが刺激という太鼓を叩く事を止めた時、お客は踊りを止め、あなたの前から去っていきます。

何故なら、最初から最後まで、あなたの魅力は「あなた自身」ではなく「あなたが鳴らす太鼓の音」からしか感じさせる事が出来なかったからです。


お客様の五感を刺激し、あなたに視線を集める為のアクションは必要です。

しかし、そのドキドキは永遠には続かないという事を理解して、関係が永続する「次のステップ」に繋がる仕組みを用意した上で取り組みましょう。

刺激的な価格も、刺激的な広告も、あなたの商品やサービスの価値・魅力を伝える為の「ツカミとしての位置付け」程度に考えて発信しないと、いつの間にかあなたの周りには「安い時だけ現れるお客様」や「大枚はたいて広告した時だけやってくるお客様」しかいなくなります。

それって、とてもリスキーな事なんです。



集客はゴールではありません。

トライアルであなたの商品を気に入ったお客様が、自らの意思で再びあなたの前に現れて下さる状況を作る為に私達は商売をしているはずです。

どうすれば値段やチラシで煽らなくてもお客様がリピートして下さるか、その仕組みの一部として「集客」という段階はある、という事を忘れないようにしましょう。




「安全第一」という言葉を教えてあげたい、とにかく危険と隣合わせの人々の写真40枚





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2014年2月3日月曜日

従業員のモチベーションは、どこからやってくるのか

どもっ!商売力養成コンサルタントの福谷です。


あなたが商売を始めようとする、ひとりじゃ出来ないと気付く、人を雇う。


何万人規模の大企業社長だって小さな喫茶店のオーナーだって、人を雇う理由は「自分ひとりでは出来ない」からです。

あなたが考えたビジネスプランや想いをあなたと一緒に、またはあなたの代わりに、あなたと同じように考え行動してくれる「同志」が欲しいから誰かを雇っているはずです。

自分が興した商売なので、あなたには当然その仕事へのこだわりがある、仕事についてのポリシーもあればビジョンもあるでしょう。

正社員やアルバイトという位置付けを問わず、自分以外の誰かと一緒にそのビジョンを実現する為には、あなたの考えている事や大事にしているポリシーの、出来る限りをパートナーに「移植」する必要があります。


では、どうすれば移植できるのでしょうか?

・相応のお金を払う

・常日頃から言葉で伝える

・一緒に行動して目で見せる

・伝わる仕組みを考え、社内のルールにする


考えれば色々と方法は出てくると思いますが、どれを選ぶにしてもその前提として、実践して見せなければならない事が一つだけあります。


それは「あなたの姿勢」です。


あなたが仕事に取り組む姿勢、あなたが従業員に接する姿勢、あなたが夢やお客様についてを語る姿勢、吐いた言葉を自ら実践する一貫したあなたの姿勢が伝わるからこそ、あなたが望むビジョンに人は共感し参加するんです。


本来なら、あなたが考えた仕事のビジョンもルールも、あなた以外の人間には何の関係も興味も無いものですよね。

あなたがどんなお店や会社を目指し、お客様とどんな関係性を築くのかなんて、あなた以外の人間には知ったこっちゃありません。

あなたが結果的に年収ウン千万になって、馬のエンブレムがついたイタリアの車に乗りたいなんて野望に至っては(笑)誰も興味ないわけです


楽しい仕事をしたい、生活の為にお金が欲しい、充実した毎日を送りたい、極めて個人的な動機であなたの従業員は労働を決意しますので、勤務初日からあなたのビジョンに惚れ込む従業員なんて、実際にはほとんどいないはずです。

いろんな思惑をもって入ってきた従業員が、仕事を通じていろんな物事に対するあなたの姿勢を目で見て肌で感じる事で、それに感化されて徐々にあなたと同じ気持ちになっていく、というだけの事なんです。


あなたの考え方や、それを証明する行動力、その二つが合わさった「人間力」が、全ての従業員のモチベーションを決定します。

あなたがお客様と従業員を大事にする行動をとれば、従業員はお客様とあなたを大事にする行動をとるし、あなたがブレれまくりの行動をとれば、同じように従業員はブレる行動とるでしょう。

あなたの立ち居振る舞いが、従業員の育つ環境を決定すると言ってもいい。



上っ面の「いい言葉」なんて誰でも言えます、お客様を大事にとか社員は宝だとかどこの会社でだって言ってます。

けど、その言葉が従業員の心に響くかどうかの鍵は「その言葉を、どんな行動をしている誰が言ってるのか」というところにあります。


「会社やお店の偉い人が言ってる言葉」だからじゃなく「人としての姿勢が偉い人の言葉」だから、従業員はあなたのビジョンに共感し、あなたとそこで働こうと思う。

あなたの発する言葉や一挙手一投足、要するに「あなたそのもの」が、従業員にとって最大にして最高の行動規範だという事を忘れないようにしましょう。




信頼されてる“上司”の特徴 - NAVER まとめ





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・お客様がリピーターとして根付かない

・従業員がミッションを軸に一丸となって機能する、強いチームを作りたい

・何よりも、商売は楽しいものだと実感したい

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