2014年2月24日月曜日

「お客様の為に」をエゴで終わらせないようにしよう

どもっ!商売力養成コンサルタントの福谷です。


商売の事を考えたり話したりする時に「売り手と買い手」とか「商売人とお客様」みたいな「立場上の区分け」を行いますよね。

商売人がお客様を増やしたり、お客様を喜ばせたりする為に考える事ですので、そういう区分けになるのは極めて自然な流れです。


さて、これをお読みの方の多くは、会社やお店を経営されているか個人事業主だと思いますので、上記の区分けの話が出れば、自然と「売り手」や「商売人」の代表としての視点で考えると思います。

この時、一度考えて頂きたい事が二つあるんです。


一つは、あなたが考える「売り手側」や「商売人側」の範囲は一体どこまでなのか、という事。

もう一つは、その「範囲」の中にいる、あなた以外の「売り手側」や「商売人側」の方々は、お客様についてどうこう言ったり考えたりする前段階として、あなたと同じ価値観を共有出来ているのか、という事です。


物販の場合は特に顕著ですが、あなたがお店のオーナーだとしたら、「売り手側」や「商売人側」という立場は決してあなた一人ではありませんよね。

アルバイト従業員はもちろんそうですし、帳簿付けをしてくれてる奥様がいらっしゃるならその人もそう、仕入れ業者や配送業者その他出入り業者さん、要するにお客様に商品やサービスを届ける為に、あなたが直接関わっている方々はすべて「売り手側」であり「商売人の一味」のはずです。


例えば、商売を始めたあなたが「生涯のリピーターとなって下さる、笑顔のお客様に溢れたお店を作る」というミッションを掲げたとしましょう。

あなたがそれを達成するには、ミッションに賛同してくれる心強い従業員を集め、お客様の前で一緒にそれを表現してもらわなくてはなりません。

同じくあなたが掲げるミッションに共感し、あなたの為だけではなく、あなたが大事にするお客様の為に、出来る範囲の協力を惜しみなく行ってくれる取引先も必要になってきます。

あなたが掲げたそのミッション遂行の為に、その中の誰かを犠牲にしていいのかといえば、そんな人は一人もいないはずですよね。


ここで思い出して頂きたいのは、あなたが商売を始めるだとかミッションを掲げるなんて話は、本来「あなたのエゴでしか無い」という事です。

多くの場合は、あなたの生活の為に、あなたが出来る事や得意な事を仕事にして、お客様を集めようとしているだけのはずです。

あなたの商売は、少なくとも動機としては「あなたの欲を満たす為」に存在しているわけです。

「満足に教育を受けられない、貧しい国の子供達の為に学校を建てよう!」みたいな気高いミッションの下に集まった人達が、自腹を切り私費を投入するなんて話とは、そもそもワケが違うんです。

個人・法人を問わず、営利組織である私達商売人が「お客様を幸せにする」という理念やミッションを掲げたからと言っても、それはあくまでも「商売を通じて」の話ですし、最終的には私達が利益を得る為に行っている事です。

ミッション遂行の為に発生するしわ寄せが、経営者であるあなたをスルーして、従業員や取引先だけに及んでいい理由などあるわけが無いですよね。

音頭を取ってる経営者と、エンドユーザーであるお客様だけが幸せを享受する、そんな志の低い経営を支えようという従業員や取引先は、やがて姿を消してしまいます。

あなたの「お客様との妄想劇場」を実現する為に、従業員や取引先を犠牲にしていいわけでは決してないんです。


・・・ってな事を、リンクを見ながらあらためて再確認出来ました(笑)

「がんばらない」ことで成長を続けるケーズデンキの経営戦略 - NAVER まとめ


以前ヤマダ電機が、納入業者にタダ働きの実質強要を慣例化している事実が明るみになり問題になってましたが、納入業者さんに少なくとも現場レベルで「この先どっちと付き合いたい」って尋ねれば「そりゃあ、ね!」って事になりますよね(笑)



慢心して寝首を掻かれる前に、あなたを支える従業員や取引先との関係を見直してみましょう。

あなたが掲げるミッションは、売り手側・商売人側の「総意のミッション」になっていますか?

あなたが口にする「お客様の為に」が、従業員や取引先を黙らせる為の免罪符として使われてないでしょうか?

あなたが掲げたミッションに集う従業員や取引先は、あなたにとっては「大事なお客様でもある」という事を忘れないようにしましょう。

あなたが大切にしない人達が、あなたやあなたの掲げるミッションを大切になんてしてくれるわけありませんよね。





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