2013年10月14日月曜日

ベシャリの設計図

どもっ!インパクトマーケッターの福谷です。


「アンタそれ、どういうつもりで言ってるん!? 信じられへんわっ!!」
「いやいや聞いてキイテ、そういう意味で言うたんちゃうねんって!」


こういうシーン、街でたまに目撃しますよね。

見かけるだけでなく、私自身が当事者だった事も何度かあります(笑)


言葉で正しく伝えたつもりなのに、なぜか「誤解」、誤って解釈されて伝わる。

目の前に相手がいて、相手の表情や身振り手振り、声の強弱を見聞きしながら会話をしても、こういった誤解は頻繁に起こります。


伝えたい事があなたの望んだ通りには伝わらない、というこの状況。

商品についての情報をお客様に伝える、という段階で起こったら困りますよね。



私は2006年にメルマガを書き始めました。

手紙と国語の宿題以外で、初めて「人に読んでもらう為だけの文章」を書き始めたのですが、創刊当初は発行後しばらく経った自分のメルマガを読み返しては、そのあまりの「想いの伝わらなさ」にビックリガッカリし、発行したのを後悔した事が何度もあります。


今でも決して文章が達者なわけではありませんので、作文の技術について私が語れる事は何ひとつありません。

しかしたった一つ、メルマガ発行当初に受けたガッカリ感を教訓に、以降ずっとそれだけを意識して文章を書くようにしているというポイントはあります。

皆さんの商売に役立つかどうかは判りませんが、お客様や大事な人に想いを伝える必要がある時にはきっと役立つと信じ、無理やりここでシェアする事に決めましたので、もうあきらめてこの先を読んで下さい(笑)



私が注意している点はこの一点、

「私の話を聞いたり文章を読んだ人が、発信元の私と同じ気持ちになるように、その表現を『調整して』発信する」

という事です。


人間は言いたい事があって発言したり、伝えたい事があるから文章に起こしたりするわけですが、言いたい事をそのまま言葉に乗せて、それを聞いた人全てが発信者の考えていた通りに受け取ってくれているわけではありません。

そんな事が出来るのなら、そもそも「誤解」なんて言葉はこの世には存在しないわけです。


例えば同じ小説のワンシーンを何人かに読ませても、頭の中に浮かぶ情景はひとそれぞれ、その人の経験や知識、主観などで受け取り方なんてそれこそ千差万別ですよね。

小説が原作の映画が上映された時、原作を知らずに映画を観た人の評価より、原作を先に読んでいる人の評価が低くなるのはそういう理由からです。

小説を先に読んでいる人は、それぞれの頭の中に独自の解釈があるから、イチ読者である映画監督が視覚化した映画に違和感を覚えるわけです。


そもそも、言いたい事をそのまま伝えただけで、そのまま相手に同じように伝わってると考える方がどうかしてるんです。

自分が言いたい事や伝えたい想いを、頭に浮かんだ言葉でストレートに表現する事が「相手に伝える事」だと考えてしまいまちですが、実はそうではありません。

あなたが感じた事を感じた通りに発信する事が目的ではないんです、それを聞いたり読んだりした人が最終的に「あなたが発信した時と同じ想い」になってくれる事が、あなたが情報を発信する目的のはずです。


もしあなたが、彼や彼女とケンカして眠れないくらいムカついている事を友達に電話で伝えたいと思った時、本当に伝えたいのは彼・彼女に言われた事やされた事「そのもの」では無く、それで自分がどれだけムカついているかという「感情」のはずです。

「ヒドい奴やなぁ」「殴ったれそんなん!」って同意してもらいたいはずです。

ところが彼や彼女に「バカと言われた」という事実を伝えたからといって、友達があなたと同じような気持ちになってくれるのかというとそれは疑問です。

友達の感覚によっては逆に「それくらいの事で怒りなや」となだめられてしまう事だってありうるわけです。

そう言われるとちょっとムカつくでしょ(笑)

それって人生相談の答えを求めてるのならアリですが、気持ちの伝達を求めてるのならナシです(笑)友達にグチった時の言葉選びを失敗しているという事です。



もうひとつ変な例えをすると、私達は実際には緑色の信号色を「青」と言ってます。

しかし信号を見た事がない子供に塗り絵を教える時には、信号機の左側の丸の中を「緑色」だと言わない伝わりません。

私達の頭の中にある「青信号」と同じイメージを、その子供の頭の中に再現させる為には、使い慣れた「青信号」という言葉ではなく「緑色の信号」と言い換えなければなりません。


変な言い方ですよね、ミドリ信号て!?(笑)

けど、その言い方に「変換」「翻訳」する事で、やっと相手に同じイメージが伝わるという事実が大事。

「青信号」「アオシンゴウ!!」と、あなたが思った事・見た事・感じた事をどんなに力説したって、決して伝わる事が無い状況があるし、その鍵は相手が握っているという事なんです。


あなたが発信する言葉を聞いたお客様が、あなたが望む感情を持ってくれるにはどういう表現を選べばいいかを考え、話し方を組み立てる習慣をつけましょう。

その為には、きっと足さないといけない言葉がいっぱいあるし、事実には違いないけど、そのまま伝えてしまうと逆に伝達効果を落とすフレーズもあるはずです。


あなたの頭の中に浮かんだ言葉をそのまま発しても、きっとあなたの気持ちが100%で伝わる事はありません。

「あなたの商品を買いたい」とお客様が感じる為には、あなたが選んだその言葉や事実に何を足して何を引き、そしてそれをどういう順番で伝えればいいのか。セールスレターやチラシの文面、営業トークを確認してみましょう。



凄いスペックの新製品が出た。

その「スゴい」を、そのまま数字で伝えたから一体何やねん!?って話なんです(笑)

あなたがそれを「スゴい」と感じているなら、どうやったらお客様にも同じくらいの「スゴい」が伝わるのかを考えるのがあなたの仕事です。



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